海外FXの確定申告 書き方必要書類、損失が出た場合と経費について

海外FX 確定申告

このページでは海外FX 確定申告の「書き方」や「必要書類」をメインに紹介して行きます。

また、損失(マイナス)が出た場合はどうすれば良いのか?

経費はどんなものがあって、どのくらい申告してOKなのか?について紹介します。

【確定申告の記事内容】クリックするとジャンプします

海外FXの税金について詳しく知りたい人は別ページで紹介しています。

海外FX税金の計算 - 計算ツールやシュミレーション、税金対策、タイミング
海外FXの税金について詳しく紹介して行きます。 海外FX税金の計算方法や計算ツール、計算シュミレーション、海外FX税金サラリーマンの計算方法、法人の場合、海外FXの税金はいくらからかかるのか? 損失が出た時は?税金対策や会社にばれない方法、源泉徴収、税金がかかるタイミング、税金の抜け道など。

 

海外FXの確定申告は国内FXとは違う

海外FX 確定申告 国内FX

海外FX 国内FX
納税先 日本の国税庁 日本の国税庁
所得区分 雑所得 雑所得
税区分 総合課税 申告分離課税
税率 累進課税(所得額による) 一律20.315%
損益通算 総合課税の雑所得であれば合算OK 申告分離課税の雑所得であれば合算OK
損失繰越 不可 3年間の繰越可能
確定申告が必要な収入額 給与所得者(20万円)、それ以外(38万円) 給与所得者(20万円)、それ以外(38万円)

海外FXと国内FXは同じFXでも税区分が変わって来ます。

国内FXは「申告分離課税」となり一律20.315%の税率ですが、海外FXは「総合課税」となり税金は「所得によって変わる」ので注意が必要です。

海外FXの所得税は「15%~55%」とかなり幅が広いため、稼げば稼ぐほど税率が高くなります。

税率の面では海外FXの方が不利になります。

もし他の副業などで損失が出ている時は、海外FXは総合課税となるので、「損失も合算」となり、その分税金が安くなります。

 

海外FX 確定申告のタイミングは2月16日~3月15日

海外FX 確定申告 タイミング

確定申告のタイミングはいつも2月16日~3月15日頃が多いです。

1月1日~12月31日までの利益を、翌年の2月16日~3月15日に申告をします。

その後、6月前後に所得税、住民税などの納付通知が届く流れとなります。

 

海外FX 確定申告はサラリーマン(会社員)20万円から

海外FX 確定申告 サラリーマン 会社員

サラリーマンなどの会社員は、雑所得の利益20万円から納税が必要になります。

売上ではなく「利益」となるため、経費分を引いて20万円に満たない場合は確定申告が不要となります。

 

海外FXの確定申告 個人事業主は38万円から

個人事業主など「非給与所得者」は利益38万円から確定申告が必要になります。

利益38万円に満たない場合は確定申告が不要です。

 

海外FXの確定申告 損失(マイナス)の場合は申告の必要なし

海外FX 確定申告 損失 マイナス

海外FXの年間トータルがマイナスの場合は確定申告の必要はありません。

海外FXで利益が出ていたとしても、他の副業で損失が出ていた場合は、トータルでマイナスとなれば確定申告の必要はありません。

あくまでサラリーマン利益20万円、個人事業主38万円の利益から確定申告が必要になります。

 

海外FX 確定申告は利益確定した分から発生する

海外FX 確定申告 利益

海外FXの確定申告になる対象は「利益確定」したポジションに対してかかります。

その他、「出金できるボーナス」や「キャッシュバックサイトで得た利益」は確定申告の対象となります。

出金できないボーナスは「実際のお金ではない」ため確定申告の対象にはなりません。

  • 決済したポジションに対して税金がかかる
  • ボーナスに税金はかからない
  • 決済していないスワップポイントには税金がかからない
  • 出金できるボーナスに対しては税金がかかる
  • キャッシュバックサイトで得た利益は税金がかかる

 

海外FX 確定申告の税率

海外FX 確定申告 税率

所得金額 税率 控除額
195万円以下 15% 0円
195万円超~330万円以下 20% 97,500円
330万円超~695万円以下 30% 427,500円
695万円超~900万円以下 33% 636,000円
900万円超~1,800万円以下 43% 1,536,000円
1,800万円超~4,000万円以下 50% 2,796,000円
4,000万円超~ 55% 4,796,000円

所得税(5%~45%)・住民税(10%)の合算

海外FXの税率は累進課税となるため、稼げば稼ぐほど税率が高くなります。

330万円までの利益までは国内FXよりも税率が有利になりますが、それ以上の利益は国内FXよりも高くなります。

この所得金額は「本業の利益も含めて」となるため、働いている人は330万円はすぐに超えてしまいます。

 

海外FX 確定申告の経費

海外FX 確定申告 経費

    海外FXで考えられる経費

  • 海外FXを勉強するために購入した本・情報商材・有料メルマガ
  • FXセミナー・勉強会の費用
  • 自動売買ツールの購入費
  • FX取引のためのパソコン・スマホ(一部)
  • 通信費(一部)
  • FX関係の人との会食費
  • 家賃:作業場として使っている部屋の分の家賃
  • 通信費(パソコン・スマホ):FX取引に使っている時間・通信量で計算
  • パソコン・スマホの購入費:FX取引に使う割合で計算

海外FXは税率が高いため、出来るだけ漏れなく経費を計上するようにしましょう。

海外FXのために費やしているものであれば、ほとんどが経費にすることが出来ます。

ただ、生活と共にするもの「家賃や電気代、パソコン、スマホ代など」は按分(使った割合)で計算するのが通常です。

専業トレーダーであれば、ほとんどを計上することができますが、副業トレーダーは「費やした時間や作業部屋として使った割合」で計算するのが一般的です。

 

海外FXの確定申告 スプレッドは経費にならないが取引手数料は経費になる

海外FXの経費として「スプレッドはどうなるの?」という意見が多いです。

スプレッドは元々、価格に反映されてしまっているため、経費扱いにはなりません。

しかし、「取引手数料」は手数料として経費にすることが可能です。

 

海外FXの確定申告 出金手数料は経費にならない

海外FXの出金にかかる手数料は経費になりません。

出金手数料は「FX取引への直接的な経費とならない」ためです。

 

海外FX 確定申告の計算方法

海外FX 確定申告 計算方法

海外FX 確定申告の計算方法を紹介します。

サラリーマンは本業の収入もあるため、計算が複雑になります。

自分で計算するよりも副業確定申告シュミレーターなどを使って計算するのが良いでしょう。

確定申告を国税庁のホームページで行えば、利益や経費を打ち込むだけで、自動的に税額を計算してくれます。

【海外FXの税金の計算(サラリーマン)】
勤務先の年収+海外FXの利益-経費=個人所得となり、税金の対象となる


勤務先の年収:500万円
海外FXの年間利益:100万円
経費:30万円
年収500万円 + FX利益100万円 – 経費30万円 = 570万円(所得金額)
(570万円 × 税率30% – 控除額427,500円)× 1.021%(復興特別所得税2.1%を加算)= 1,309,432円
1,309,432円 – 会社員の支払う税金 = 海外FXの税金

【海外FXの税金の計算(専業トレーダー)】
海外FXの利益-経費=個人所得となり、税金の対象となる


海外FXの年間利益:500万円
経費:50万円
FX利益500万円 – 経費50万円 = 450万円(所得金額)
(450万円 × 税率30% – 控除額427,500円)× 1.021%(復興特別所得税2.1%を加算)= 941,872円

 

海外FX 確定申告の必要書類(添付書類)

海外FX 確定申告 必要書類

    確定申告に必要な書類

  • マイナンバーカード(または通知カード)
  • 源泉徴収票(給与所得者のみ)
  • 各種控除証明書(社会保険料控除・医療費控除・住宅ローン控除)
  • 経費の領収書 ※提出義務なし
  • 年間取引報告書(年間損益報告書)※提出義務なし

確定申告にはマイナンバーカードのほか、源泉徴収票(サラリーマン)や各種控除の証明書の提出が必要です。

経費の領収書や年間取引報告書(MT4で出力できる)は提出義務はありませんが、7年間保存しておく必要があります。

(税務署に入られた時の証明になります)

 

海外FX 確定申告用の年間取引報告書をMT4からダウンロードする

まずは1年間の年間の損益を準備して行きます。

損益を1トレードずつ計算すると非常に大変なので、MT4の年間取引報告書をダウンロードしましょう。

①MT4 → ターミナルウィンドウ → 口座履歴

MT4を開いて、「ターミナルウィンドウ」から「口座履歴」をクリックしましょう。

 

②ターミナルウィンドウ右クリック → 期間のカスタム設定

ターミナルウィンドウ内で「右クリック」して「期間のカスタム設定」をクリックします。

 

③期間を1月1日~12月31日設定

期間を「1月1日~12月31日」で設定してOKをクリックしましょう。

 

④ターミナルウィンドウ内で右クリック → レポートの保存

ターミナルウィンドウ内で「右クリック」して「レポートの保存」をクリックします。

 

⑤印刷してデータを保存

年間取引報告書が発行されるので、印刷してデータで保存しましょう。

 

⑥クローズトレードP/Lが確定損益

1年のトレード損益はクローズドトレードP/L(Closed Trade P/L)で表示されています。

これが年間の「確定損益」となります。

これを元に確定申告に使います。

口座ごとにダウンロードする必要があるため、複数口座でトレードしている人や、複数業者でトレードしている人は1つずつ準備する必要があります。

 

海外FX 確定申告の書き方・確定申告方法

海外FX 確定申告 書き方

ここからは海外FXの確定申告の書き方、申告方法について紹介して行きます。

今回は国税庁のホームページから入力して行きます。

 

海外FX 確定申告を国税庁のホームページで入力する

国税庁のホームページから入力する方法は非常に分かりやすいです。

e-Taxがない人でも、印刷して郵送することが出来るので、非常に便利です。

また、過去のデータを残すことができるため、2年目以降は入力が簡単になります。

国税庁 確定申告書等作成コーナー

 

①国税庁のホームページ → 作成開始

国税庁のホームページから「作成開始」をクリックして始めましょう。

過去のデータを引き継いで使う時は「保存データを利用して作成」を選択しましょう。

 

②e-Taxがない場合は「印刷して書面で提出」を選択

e-Taxがない人は「印刷して書面で提出」をクリックしましょう。

 

e-Taxがある場合

e-Taxがある人は「e-Taxで提出する」を選択します。

e-Taxは「マイナンバーカード方式」での提出方法と「ID・パスワード方式」での提出方法の2種類があります。

ID・パスワード方式での提出は、事前に国税庁でe-Taxの登録が必要になります。

e-Taxで提出すると「印刷して郵送する必要がない」のがメリットです。

 

③所得税をクリック

確定申告は「所得税の納税」となるため、所得税をクリックします。

 

④左記以外の所得のある方をクリック

次は赤色の「左記以外の所得のある方」をクリックします。

左の青色の枠は「給与と年金」限定の確定申告となります。

今回は海外FXの「雑所得」となるため赤色を選択しましょう。

 

⑤青色申告者は申告の種類をクリック

青色申告の方は「申告の種類」の欄にチェックを入れましょう。

通常の「白色申告」の方は生年月日のみ入力しましょう。

 

⑥サラリーマン(会社員)の方は給与所得を入力する

サラリーマンやフリーター、パートなどの給与所得者は、「給与所得」をクリックして本業の収入を入力しましょう。

 

⑦源泉徴収票に従って入力する

源泉徴収票に書いてある通りに入力して行きましょう。

入力項目はかなり多いですが、間違えないようにしましょう。

 

⑧雑所得のその他(海外FXの税金)をクリック

給与所得を入力し終えたら、次は海外FXの収支を入力します。

「雑所得 → その他」をクリックしましょう。

 

⑨上記以外(報酬等)をクリック

上記以外(報酬等)をクリックします。

 

⑩海外FX業者の名称と住所を英語で入力+収入金額と経費も入力

支払企業の名称と住所を英語で入力しましょう。

収入金額はMT4から出力したP/Lを入力します。

・種目:証拠金取引
・名称:海外FX業者の名称
・場所:海外FX業者の住所
・収入金額:MT4で出力したクローズドトレードP/L(Closed Trade P/L)を記入
・必要経費:(いつも経費の総合計からの割合で入力しています)

経費は細かく出せないので、いつも経費の総合計から、売上に対する割合で適当に入れています。

 

⑪控除を入力する

各種控除のあった項目を入力しましょう。

「ふるさと納税」をしている場合は寄付金控除の対象となるので、忘れずに入力しましょう。

 

⑫納税金額を確認

全ての入力が終わると納税金額が自動的に算出されます。

念のため確認し、おかしければ入力内容を見直すようにしましょう。

 

⑬氏名、職業などを入力

氏名や職業などを入力します。

 

⑭住所などを入力

住所などを入力します。

 

⑮マイナンバーを入力

マイナンバーを入力しましょう。

 

⑯「帳票表示・印刷」をクリック

「帳票表示・印刷」をクリックします。

基本的に全てチェックが入ったままでOKです。

そうすると、提出する確定申告書が出力されます。

これを印刷して提出しましょう。

 

⑰会社にばれたくない人は「自分で納付」に丸を打つこと

海外FXのことを会社にばれたくない人は「自分で納付」い丸を打つことを忘れないようにしましょう。

 

⑱必要書類を貼り付けて税務署へ送る(持ち込みOK)

最後に必要書類を貼り付けて、お近くの税務署へ郵送します。

税務署に直接持ち込んでもOKです。

3月15日までに忘れずに送るようにしましょう。

 

海外FX 確定申告よくある質問

海外FXの確定申告でよくある質問です。

 

海外FX 確定申告は会社にばれることは無いですか?

確定申告で「自分で納付」に丸を打てば、会社にばれることはありません。

(市役所の人が間違えて会社に送らなければ大丈夫です)

確定申告しない方が、むしろ会社に知られる可能性もあるので、必ず確定申告するようにしましょう。

 

海外FXの確定申告 複数口座で取引がある場合

複数口座で取引がある場合は、MT4の年間取引報告書を複数枚出力する必要があります。

1つの業者であれば複数口座あっても、確定申告には合算金額を入力しましょう。

 

海外FXの確定申告 公務員の場合

公務員は法律上、副業を行なうことが禁止されていますが、FXは「資産運用」の一つとして認められていますので、全く問題ありません。

副業を禁止する根拠条文
①信用失墜行為の禁止(国公法第99条)
②守秘義務(国公法第100条)
③職務専念の義務(国公法第101条)

海外FXも資産運用の一つですが、税区分が「総合課税」となっており「副業」として捉えられやすいのも現状です。

変に疑いをかけられても、今後の公務員生活に支障が出る可能性があるため、確定申告では「自分で納付」に丸を打っておいた方が良いでしょう。

「国家公務員法103条」
職員は、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下営利企業という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、又は自ら営利企業を営んではならない。

「地方公務員法第38条」
職員は、任命権者の許可を受けなければ、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下この項及び次条第一項において「営利企業」という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員その他人事委員会規則(人事委員会を置かない地方公共団体においては、地方公共団体の規則)で定める地位を兼ね、若しくは自ら営利企業を営み、又は報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない。

 

海外FXの確定申告 ドル建て(ドル口座)

海外FXは円建て口座に対応している業者も多いですが、日本顧客の少ない業者はドル建てしか対応していない所もあります。

また、為替手数料の兼ね合いでドル口座にする人も一定数います。

ドル建て口座の確定申告の場合、基本的に「その日の為替レートで日本円に換算する必要」があります。

しかし、1日に何度もトレードするデイトレーダーやスキャルパーは1日ごとに計算してられないでしょう。

そんな人には有料ですが、ドル→円に一発変換してくれるインジケーターがおすすめです。

5,800円かかりますが、手間を考えると購入しても良いかと思います。

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海外FXの確定申告 青色申告は可能か?

一般的にFXトレードでの「青色申告は難しい」と言われており、裁判でも敗訴になった事例もあります。

当時の裁判での理由は「種々の事情を踏まえて総合的に判断すれば、本件取引は、社会通念上事業といわれるものとは異質であるというほかなく、【反復継続して遂行する意思と社会的地位とが客観的に認められる業務の遂行】とは認め難いというべきである。」

と言われ、「継続的なビジネスとして認められない」ということです。

つまり、元々青色申告をしている人や、別事業として青色申告しない限り、専業での青色申告は難しいです。

・サラリーマンが青色申告 → 難しい
・専業トレーダー → 難しい
・FX関係(FX講師やインジケーター販売)などをやりながらのトレーダー → 青色申告可能
・元々別事業で青色申告 → 青色申告可能

 

海外FXの確定申告まとめ

海外FX確定申告の書き方と必要書類、経費をメインに紹介して来ました。

国税庁のホームページから入力すれば、2回目以降はデータを引き継げるためおすすめです。

マイナンバーの導入で、脱税はばれやすくなっているので、しっかりと申請するようにしましょう。

海外FXは累進課税のため、経費は最大限取るように努力すると良いです。

 
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